冬は特に注意!ワイヤー入りのガラスについて解説!
網入りガラスとは、ガラスの中に金網(かなあみ)、ワイヤー入りのガラスのことを言います。
防火性や飛散防止効果に優れているため、防火設備として利用することができます。
建築基準法などで定められている「防火地域」や「準防火地域」に該当地域では、網入りガラスなどの防火設備を導入しなくてはなりません。
温浴施設では一般的にサウナ室の出入口などに採用されていることが多いガラスです。
今回は、温浴施設専門の特殊清掃会社が、ワイヤー入りガラスの清掃に関して、その特徴と注意点を解説します!
サウナ室で使われているワイヤー入りガラスの掃除は難しいので、要注意!
表面の特徴とワイヤーの配置による種類
表面の特徴
網入りガラスの表面部分には、磨(みがき)と霞(かすみ)の2種類があります。
磨(みがき)
ガラスが透明で表面がつるつるとしており、視界がクリアなものです。
磨タイプの網入りガラスは、製造時にガラス表面を磨いて透明にしているため、その工程分、霞よりもガラスの値段が高くなります。
霞(かすみ)
ガラスの表面に細かな凹凸ができるように加工されており、視界を遮ることができるものです。
字のごとく、「霞んで見えるガラス」のため、お風呂やトイレなどプライバシーを守りたい箇所に使用されています。
網の配置について
ワイヤーの配置には、ななめ配置の「ヒシワイヤ」と縦横配置の「クロスワイヤ」、縦線のみの「プロテックス」の3種類があります。
ヒシワイヤ
ななめにワイヤーが配置されています。模様がひし形に見えるのが特徴です。
クロスワイヤ
縦横にワイヤーが配置されています。格子状になっています。
プロテックス
網が交差しておらず縦線のみで、線入りガラスとも呼ばれます。
プロテックスは防火設備には認定されていませんが、一般的な透明なガラスよりも安全性が高いため、火災が広がらないようにする防煙垂れ壁などにも使用されます。
ガラスにはいろんな種類があるね!
熱割れについて
ガラスの割れ方の特徴として、大きく2種類あります。
クモの巣状にヒビが入る割れ方と、サッシ部分からほぼ直角にヒビが入る割れ方です。
よくガラスが割れた!って想像するときの割れ方はクモの巣状に割れるときだけど。。。
クモの巣状にヒビが入る割れ方は、衝撃が当たって割れたときに起こります。
一方、サッシ部分からほぼ直角にヒビが入る割れ方は、「熱割れ」という呼ばれる割れ方です。
熱割れとは、窓ガラスにおけるサッシ部分とガラス部分の温度が不均衡になることで割れてしまう現象です。
太陽などの光にあたって、窓ガラスの中心部分の温度が高くなると、ガラスが膨張しますが、
サッシ部分にはめ込まれているガラスは熱が伝わりにくく、サッシによってガラスが膨張しないように抑え込まれているため、その差に耐え切れずヒビがはいります。
窓ガラスの経年劣化が加わると更に熱割れが起きやすくなりますが、
ワイヤー入りのガラスだと、経年劣化に関係なく、切断面にワイヤーの欠けを起点に熱割れを起こしやすくなるという特徴があります。
特に冬の清掃は注意!
サウナ室などのワイヤー入りガラスは、特に熱割れに注意!!
熱割れが起こる原因は、太陽光だけではなく、暖房や室外機から出る熱風が直接あたることでも起きます。
清掃の観点でいうと、ポリッシャーなどの機械を用いてガラスを磨くため、ガラスを温めてしまい、
特にサッシ部分との温度差が生じやすい冬には熱割れが起きやすくなります。
温浴施設であれば、サウナ室などにはよくワイヤー入りのガラスが採用されていますが、
ワイヤー入りのガラスの清掃は特に熱割れの注意が必要です。
最新の注意を払わなければ、清掃時に熱割れを起こしてしまう可能性もあるため、清掃業者によってはワイヤー入りガラスの清掃はNGの業者もあります。
ワイヤー入りガラスの清掃にお困りの際は
温浴施設を専門にした特殊清掃会社のSPAクリーンでは、ワイヤー入りガラスの施工も可能です。
実績も多数ございますので、関西でワイヤー入りガラス清掃でお困りの際は是非お問い合わせください。
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