温浴施設の浴室内の床の素材について解説!

温浴施設の施設管理のご担当者様の多くが悩まれている床のヌメリ、滑り。今回は温浴施設で用いられている床の材質はどのようなものがあり、清掃の観点からどのようなことに気をつけるべきか、温浴施設専門の特殊清掃会社が解説します!

浴室の床の材質に注目してみよう~!

公衆浴場における衛生等管理要領に記載されている内容

耐水性&すべりにくい材質に!

厚生労働省が、公衆浴場における衛生等の向上及び確保のために発表している「公衆浴場における衛生等管理要項」というものがあります。温浴施設の床に関する記載は次のとおりです。

毎日大量の水を用いる浴場において、耐水性のある材料を用いるのはもちろんですが、その水が停滞しないように勾配をつけることや、隙間がなく掃除が簡単に行える構造であることまで明言しています。

浴室
(2)浴室の床面、周壁(床面から1m以上)及び浴槽は、耐水性の材料を用いること。
(3)浴室の床面は、流し湯が停滞しないよう適当な勾配(おおむね100分の1.5以上)を設け、かつ、隙間がなく、清掃が容易に行える構造であること。
また、すべりにくい材質又は構造とすることが望ましいこと。
公衆浴場における衛生等管理要領等の改正について (mhlw.go.jp) ※別表2より

温浴施設で使用されている床の材質

空間の雰囲気に大きく影響をする浴室の床の素材。施設によってさまざまなこだわりが見られます。温浴施設では、大きく分けて、「セラミックタイル」と「石材」の2種類の材質がよく採用されています。

浴室の床の材質に注目してみよう~!

セラミックタイル

温浴施設で用いられている床の素材として一番多いのは、セラミックタイルです。セラミックとは、陶磁器などの窯業(ようぎょう)製品のことです。窯(かま)で粘土 、 ケイ砂 、 石灰岩 などの 非金属 原料を高熱処理して製造します。

このセラミックタイルは、JIS規格に基づき、「成形方法(A・B)」「強制吸水率(Ⅰ〜Ⅲ類)」を組み合わせた表記がされます。成形方法Aとは、含水率20〜25%の原料をところてんのように押し出して、カットする方法で、押し出し成形を指します。成形方法Bとは、ウダー状の原料を金型に入れ、高圧プレスで成形する方法で、プレス成形といいます。強制吸水率とは、その名の通り水をどれだけ吸うかによって、3.0%以下をⅠ類・磁器質タイル、10.0%以下をⅡ類・せっ器質タイル、50.0%以下をⅢ類・陶器質タイルと分類しています。タイルメーカーのカタログでは「BⅠ[磁器質]|施釉」のように、成型方法はプレス成形の吸水率I類の磁器質タイルでBI、などと併記することが多いです。

衛生等管理要領で示されているように、浴室の床は耐水性の高い材質が適しているので、吸水率の低い磁器質タイルやせっ器質タイルが用いられています。

磁器とは、鉱物を砕いて粉にしたものやそれを土に加えた素地を1300~1400℃で焼いたものです。鉱物を砕いているため、「石物」と呼ばれることもあります。焼きが締まってガラス化しているため、吸水性が低くなります。叩くと金属的な高い音がします。

せっ器は精製された粘土で鉄分を多く含むものを1200~1300℃で長時間焼成し、素地が固く焼締められているのが特徴です。せっ器である信楽焼などを、浴槽として使われている施設様もあります。ガラスの層を作るための釉薬(ゆうやく・うわぐすり)を塗らず、素焼きの素朴な色むらを生かしたタイルなども多いです。

吸水しない!

セラミックタイルの中でも一番多いのは鉱物を粉にして焼いてつくった磁器質タイル!!その次に多いのはせっ器質タイル!

  • 強制吸水率は3.0%以下
  • ほとんど水を吸わない
  • 非常にきめ細かく、叩くと金属のような音がする
  • 雨がかかる屋外や水回りでも使いやすい素材
  • 汚れにくく丈夫なので、強度が求められる歩道や商業施設の床などにも使われる
  • 温浴施設の床の材質にはピッタリ!!
  • 強制吸水率は10.0%以下
  • 磁器質タイルと陶器質タイルの中間の素材
  • 素焼きのような少しマットな風合いをもつ
  • 屋外壁や床などに使われる
  • 温浴施設の床にも利用可能!
  • 強制吸水率は50.0%以下
  • 最も水をよく吸う
  • 叩くと濁ったような音がする
  • 強度が落ちるため外装には不向きで、内装壁などによく採用される
  • 他のセラミックタイルよりも低い温度で焼成するため、鮮やかな色や個性的なデザインが可能
  • 温浴施設の床の材質には向いていない。。

石材

石材は水分を吸い込む性質があり、表面あるいは裏面から反対側に、水分が染み出す性質を持っているため、本来は浴室の床にはあまり適した材質とはいえませんが、石材でしか出せない高級感から採用されている温浴施設様も多くあります。

一般的なものは御影石のジェットバーナー仕上げや、石英岩の割肌仕上げなど滑りにくい仕上げをした石材を選ぶ必要があります。

換気や細やかで適切な清掃が必須のメンテナンスが難しい素材ですが、難しい素材だからこその価値があり、差別化が可能な材質です。

カッコイイ…

メンテナンスは難しくても、石材だからこその良さがある!

清掃時に気を付けること

浴室内の人が直接接触するところである床は、毎日清掃を行い、月に1回以上消毒をする必要があります。消毒方法は、材質やバイオフィルム(ヌメリ)の状況等を考慮して適切な方法を選択しなければいけません。

特に石材の場合は、吸水性が高いため、セラミックタイル以上に換気等にも考慮する必要があります。

毎日きれい♪

床の清掃は毎日する必要あり!!

床のヌメリにお悩みの場合は

毎日清掃していても、どうしても床のヌメリにお悩みの施設管理者様は非常に多いです。そんな時は温浴施設専門の特殊業者にお任せ!SPAクリーンでは、床の材質に適した特殊清掃技術を用いて、床のヌメリを除去します。

温浴施設で多いセラミックタイルはもちろんのこと、石材の床でもメンテナンス可能。1枚1枚丁寧に床のヌメリを除去していきます。特殊清掃後は、日常清掃の負担も軽減することができ、また適切な日常清掃をしていけばその効果も継続します。床のヌメリ除去の施工事例も多数公開中!

「いろいろな薬剤と使って試してみたが、効果がいまいち…」「温泉成分だと思ってあきらめていた…」という方でも、是非1度お試しください!

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